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最初で最後の恋

第6章 初デート

「え、じゃあここが神田くんの育った町?」


そ、と言って頷く神田くん。


「澪ならこの景色を見て本当に喜んでくれるだろうなって思ったんだ。

それに、この景色を見せたのは澪が初めてだし。お前に見せれて良かった」


あたしなら…??


そんなこと言われたら、自分が特別なんだって思ってしまう。


あたしはあなたの彼女だけど、形だけじゃないって思ってもいいのかな。


「ありがとう…こんな素敵な景色を見せてくれて……」


ただただお礼を言うことしかできなかった。

目がどんどん潤んでいき、頬に伝う。
嬉し涙って、本当にあるんだなぁ…

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