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最初で最後の恋

第6章 初デート

あたしは神田くんと同じように彼の頬を両手で覆い、自分の顔を近づけた。


チュッと音をたてて触れるだけのキスをする。


自分からキスをしたのは初めてだ。
でも、気持ちが溢れて止まらなくて、ありがとうって気持ちを伝えたくて。


離れたくなくて神田くんに抱きついた。

すると神田くんもあたしのことを抱きしめ返してくれる。


「なぁ…澪?」


「ん……??」


彼の胸に顔を埋めたまま、あたしは返事した。




「このまま…

お前のこと離したくない。




今日は…帰らないで…?」

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