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読んでる貴女がいろんなシチュで主人公になって読める短編集。

第6章 冷たい雨

教室を出て、私は、屋上に来た。

普段は、屋上のドアの鍵は、空いていないけれど、

私は、空いている時を知っている。


もちろん、屋上には誰も居なかった。

自分の格好を見てみた。

制服のスカートは、ボロボロで、所々、破れている。

靴下も、破れ気味で、

リボンも、ぐちゃぐちゃ。

残念な格好だろう。

「はぁ……」

空は、私の心を写すように、雲っていた。

今にも、雨が降りそうだ。

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