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読んでる貴女がいろんなシチュで主人公になって読める短編集。

第6章 冷たい雨

ガラガラッ

保健室のドアを開ける。

「失礼します。」

「あらぁ~○○ちゃ~んいらっしゃ~い。」

「怪我、したので…。」

そう言うと、私は椅子に座った。

保健室は落ち着く。

先生は優しいし、他に誰もいない。

「あらあらあらぁ。酷いわねぇ。はい、消毒。」

「うっ……」

消毒が、傷口に触れる。

と、同時に傷口にしみて、痛い。

「ごめんなさいねぇ。痛いわよねぇ。…はい。ガーゼ、しとくわねぇ。」

先生の優しい手が、私の傷を手当てしてくれる。

やっぱり、ここは落ち着く。

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