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遺伝子の欲望

第7章 放射線物質

「研究したい事があったので…院生になったんです。」


「院生…大学院生?院生って、就職困らない!知り合いで居たけど大変そうだったぞ!」


「まぁ…以前よりは間口は広くなったみたいです。」


小さく微笑む暢くんが、いじらしい…。


引き換え松原さんは、

「何を研究してるの?それって、将来お金になるのかい?」 


はい?何が言いたいのかしら?


「遺伝子学です。直接お金になるかは解りませんが…最先端の研究分野で、何れ色んな方面から必要とされてくるとは思います。」


「ふむ。今日、講義してた人もそれらしき事は言ってたよね。」


解っちゃいないくせに!
黙れっ!

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