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遺伝子の欲望

第2章 遺伝子(いでんし)

「お一人ですか?」


「ゆっくり本を読みたくて、今日は一人なんです。」


香織だったら、気を遣って微妙な返事をするかもしれない。


私は、しないけど。 


寧ろ状況を伝えて、早く話を終えたい。


失礼かもしれないけど、身体全身で拒否シグナルを出してるのよね。 


「そうですか!私も一人なんですよ。ご一緒してもいいですか!」


「……少しなら…。」


KYって、もう死語だったかしら…。


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