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遺伝子の欲望

第2章 遺伝子(いでんし)

「黎子さんじゃないですか!」


「…松原さん…。」


「久しぶりに来れたら、黎子さんに会えるなんて、ツイてるな。」


「そうですか?」


私には、憑いてるに聞こえるけど。 


松原勇は、Piazzaに時たまに来る客である。


私や香織が常連だから、嫌でも会う確率は高くなる。


私たちをよく見掛けるもんだから、妙に馴れ馴れしく話してくるのが正直面倒なのよね。


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