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遺伝子の欲望

第2章 遺伝子(いでんし)

「黎子さん、それは何なんですか?」


私に、聞くのか…。


今の会話で分からなかったのかしら?


「試作品です。」


暢くんが、一言返してくれた。 


「ときたま味見させて、くれるんです。どれも美味しいけど、全部はメニューにならないのが残念だわ。」


「僕もいただいていいですか!」


嫌です!とは、言えないわよね。


「どうぞ…。」


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