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遺伝子の欲望

第9章 二重螺旋

そんな暢くんに私は、背伸びしてキスをした。


軽く触れるだけのキスなのに


「わっ!黎子さん!」


更にジタバタする。


松原さんを追いやった、逞しさは何処へやら。


「いいのよ…そうなったら、なったらでお互いのDNAに素直に従うまでよ!」


暢くんは、キョトンとして


「DNAに素直に従う…ドーキンスじゃないし…誰の学説ですか!」


ふふ…瞳が輝き出してきた。


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