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遺伝子の欲望

第6章 ウイルス

「やぁ!暢くんも来てたのかい?君も遺伝子に興味を持ったの?」


何だろうか…この上から目線!


私が冷めた視線を松原さんに送っているのに、暢くんは冷静に対応する。


「はい、少し勉強してまして、今日は興味深い講演だったので、黎子さんに付き合ってもらいました。」


そう言って、微笑んだ。


正に貴公子!


って、ここに香織がいたら、拍手喝采だったろうに!
見事だわ!


なのに…


「そうなのかい!じゃあ、良かったら、一緒に聞かないかい?ねっ!黎子さん!」

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