テキストサイズ

遺伝子の欲望

第6章 ウイルス

暢くんは小さく微笑んでたけど、どこか切な気だった。


少し揺らぐ瞳が、妙に大人びて、色っぽく見えた瞬間…。


ドキンッ…。


私の鼓動が高鳴る。


えっ…今のは、何かしら?


「行きましょうか、黎子さん。」


止まってる私を暢くんは、促した。


「あ…そうね…。」


何か私の中で、もう1つ予測不可能な事が起き始めた気がした。


「黎子さん!さぁ、行きましょう!」


松原さんの声に現実に戻された。


あぁ~煩いっ!!


ストーリーメニュー

TOPTOPへ