カレコイ
第9章 気になる存在
ど、とうしてくれようか。
一応一般客だっているわけだし、確かに、走ったりはしてないよ?してないけれど!!!
「タマリバーこちら安全。合流開始!」
「了解、アイリバー!」
こいつらの遊びの偏差値は東大クラスだわ。
静かーにあとをつけると、角を曲がったところで合流。
やっぱり目立つって。
「このまま目的地に突入するか?」
「いや、とりあえず接近して盗聴しよう!!」
「いい加減にしろ、こら!!」
「「うわわわわ!!!そ、狙撃!!!」」
......
「「なぁーんだ!南ちゃんか!!」」
なんだ、じゃないわ!!
「あんたら、何してるわけ?高校生にもなって自衛隊ごっこ??さすがに怒るよ?!だいたいこんな目立つものどっからもって......んぐっ!!!」
といいかけたところで、おそらく玉川に口を塞がれる。
「しーっだよ!南ちゃん!タックンにばれちゃうだろ?!!」
「ふぁににふぁれるっふぇ?!」
(誰にばれるって?!)
ボソボソと話し声が聞こえる。
「あのね、南ちゃん、俺らだって好きでこんなことしてるんじゃないの。
タックンが、隣のクラスの女子に呼び出されてるんだよ!!俺の予測は告白、だなぁ!!
で、部屋を出るときついてこうとしたら、縛られて部屋に閉じ込められたわけ!!
ンもう!!そんなことされたら意地でも聞きたくなっちゃう!!見たくなっちゃう!!血がさわいじゃう!!」
大人しく部屋にいろよ。てか、なんの血だよ......
「とユー訳で、"たまたま"持ってきてた変装グッズで尾行開始!てこと。ほら、もうその廊下の突き当たりにいるから南ちゃんも黙ってて!!」