カレコイ
第3章 新学期
こっそりシュンとしてると
「南ちゃん、大丈夫か?」
「落ちこんでんだろ?俺らはだいたいこうなること構えてたからへーきだよ。な?」
「だよねー。だって、去年何てさ、この学校来たばっかだったから道に迷ってさ。
最初の挨拶から謝罪だったもんねw」
「そーそー。入ってくるなり「道に迷ってごめんなさい」何てさ。
ここは森か!っつーのw」
「うわっ!!もうそれ以上禁止!!世界史のレポート書かすぞ?!」
うわっ!マジ勘弁!
とけらけらわらいながら、慰めてくれた。
私はいい生徒に恵まれたな、なーんて思いながら。
体育館に向けて生徒を引き連れ歩き出す。