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カレコイ

第3章 新学期


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「では今度こそ自己紹介します!



はい!じゃあ、一番の相川君から。」



「ウェイ!どーもどーも相川っす!相川 陸です!俺の師匠は舘ひろしです!」




......ホントに高2か?ともおもうけど。



まぁ、いいか。トップバッターが彼だったからかみんないい雰囲気になってきた。



次は誰かな、と出席番号を見ると、石井 拓也君だった。




「......っしー!じゃーつぎにバトンタッチってことで。石井 拓也君ドゥえす!たっくんって呼んでくれ?」

「いや、俺それたのんでないからw」





染めてない茶色の髪。切れ長の目。スッとした鼻。口元にあるほくろ。







さすが石井先生の息子だけある。


かなりのイケメンだ。


おまけにフェロモン駄々漏れ。




「.えーっと。もう前のやつに紹介されちったけど、石井 拓也です。


んー。特技とかは特にはないけど。」



「石井君ってさ!あの3年の石井先生の息子なの?」




目をハートにした女の子が聞く。




「ん。そだよ?」


フッと笑う彼のフェロモンにみんなうっとりとする。



「なぁ、拓也ー!彼女いんのー?」






おお!うっとりとしてたはずの女子たちがびかっと目を見開き石井君を見つめる。





「んー。彼女はいない。



だけど、ずっと好きな人はいる。」






みんな「そんなぁ!」と残念そう。





ふふふ。若いのぅ。


いやいや、婆さんか、私は。








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