カレコイ
第4章 キッカケ
どうにかせんといかん。
「おい!みんな!起きろ!南ちゃんの世界史はスッゲーんだぞ?!俺なんか一番得意だ!!」
おぉ!よく言った!相川!!
「俺だって一番できるぞ!だからみんなも聞け、目を覚ませ!」
玉川も!起きてたのね?!いや、今起きたのね?!
「おまえら、それは体育の次に、だろ?」
と、冷静に笑いながら返す石井君。
彼が一番まともに聞いてくれてる気がする。
「そ、そんなことねぇ!拓也!なっ!タマッチ!」
「おぅ!りくちん!」
なんなんだ、そのあだ名は。仲良しなのはよろしい。すこぶる宜しい。
しかし、16、7歳の高校生男子が、タマッチとりくちんってどうよ......。
「だからよ!!南ちゃん!!!」
「はい!!」
うぉ、いきなりビックリするな......