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詩集

第10章 絶頂

エクスタシー

好きという感情が、お腹の中でこすれあう

硬い感情と、柔らかい感情

わたしの感情とかれの感情

お互いの、恥ずかしい場所がこすれあう

その時に感じる感情を、わたしとかれでしゃぶりあう

他の人にはわからない、わたしたちだけの秘密の感情

ドキドキしながら、感じ合う

赤ちゃんを作る大事な場所

学校の先生はそう教えてくれた

でもそれはウソ

××だったらだいじょうぶ

そう、かれは教えてくれた

うしろめたさと恥ずかしさが混ざりって、
カラダの中を駆け巡る

それはまるで甘いキャンディー

ふたりで舐める、小さな快楽

その快楽がドキドキになって、わたしの頭をぼうっとさせる

わたしとかれの触れ合うところが、とろとろにとけあって気持ちいい

目の前のかれ、お腹の中のきもちよさと、わたしの中のうしろめたさ

それがどんどん大きくなって

ふわっとカラダが浮いた気がして

かれも先生も教えてくれない、わたしだけの快楽に頭が真っ白になる

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