秘密の派遣業務
第13章 誰のモノ?
考え込んだ桐沢をみんなが見た。
「お前の時は?」
桐沢「…………いつも……泣く…」
藤堂「…やっぱりな…」
桐沢「…え?」
藤堂「…身体は開いても…心は開いてないって事だよ。涙は見せてはくれない。…紗江が涙を見せるのは…桐沢、お前にだけって事。言い換えれば、紗江は桐沢にだけは…心を開いてるって事じゃないか?」
(…そうなのか…?…紗江…)
それが嬉しいと感じている自分に戸惑う。
喜んでいいのかどうかもわからないまま、自分にだけ涙を見せるという事実は少なからず桐沢の気持ちを落ち着かせた。
藤本「だからって、紗江は桐沢のモノじゃないからな?」
桐沢「……わかってるさ…。」
「お前の時は?」
桐沢「…………いつも……泣く…」
藤堂「…やっぱりな…」
桐沢「…え?」
藤堂「…身体は開いても…心は開いてないって事だよ。涙は見せてはくれない。…紗江が涙を見せるのは…桐沢、お前にだけって事。言い換えれば、紗江は桐沢にだけは…心を開いてるって事じゃないか?」
(…そうなのか…?…紗江…)
それが嬉しいと感じている自分に戸惑う。
喜んでいいのかどうかもわからないまま、自分にだけ涙を見せるという事実は少なからず桐沢の気持ちを落ち着かせた。
藤本「だからって、紗江は桐沢のモノじゃないからな?」
桐沢「……わかってるさ…。」