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秘密の派遣業務

第15章 クリスマスパーティー

食堂に一人取り残された紗江は途方に暮れていた。

(自分から部屋に行くなんて…)

今までは部屋を訪ねるのは…仕事だった。

でも…今夜は違う。

紗江「…どうしよう…」

紗江の意思で訪ねるという事は…

(それって…告白に近いよね…?)

思い浮かぶのは…ただ1人…
紗江の意思で…過ごしたい相手は…他には居ない…

紗江「…桐沢さん…」

でも…
躊躇っていた。

(…こんな私に思いを寄せられても…迷惑なだけだ…)

ギュッと唇を噛みしめる。
胸が切なく疼いた。

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