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秘密の派遣業務

第15章 クリスマスパーティー

動けないまま…時間が過ぎる…

紗江「…行けないよ…」

痛む胸を押さえながら泣きそうになっていた。

美代「…紗江ちゃん…」

顔を上げると美代さんが心配そうな顔で私を見ていた。

紗江「…美代さん…私…」

美代「みんな待ってるよ。…紗江ちゃんが一緒に過ごしたい人だって、紗江ちゃんの事…待ってるよ。」

優しく諭すような美代さんの声。

紗江「…本当に…?…迷惑じゃない…?」

美代「当たり前だよ。」

そしてにっこり笑う。

美代「行っておいで。」

紗江「…うん…」

美代さんの言葉に背中を押してもらい紗江は食堂を後にした。

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