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秘密の派遣業務

第16章 イブの夜

優しく…甘く抱かれて紗江は蕩けそうになっていた。

見上げると…桐沢の目が紗江を見下ろしている。

(……あ…そんな目で見られたら…)

勘違いしてしまう。
…愛されていると…

(…私には…そんな資格はないのに…)

それでも愛されたいと思う気持ちは止められなかった。

紗江「…んっ…ハァっ…桐沢…さん…」

(…好き…)

桐沢に抱かれながら…込み上げる嬉しさと切なさ…

桐沢「…紗江…?」

指で目尻をなぞられて初めて紗江は自分が泣いている事に気付いた。

心配そうに覗き込む桐沢にギュッとしがみつく。

紗江「…もっと…いっぱい抱いて…」

初めて自分から求めた。

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