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秘密の派遣業務

第17章 平穏な日々

お互いに言葉にはしなかったけれど、桐沢と紗江は心を通い合わせた。

紗江は桐沢の温かさに癒され、
桐沢はそんな紗江を大きな想いで包み込んでいた。

当初は深く傷つき毎日が辛くて堪らなかった紗江も心の拠り所を見つけ平穏な気持ちを取り戻していた。

紗江が研究所に来てから1年が過ぎていた。


研究所の仕事が終わる17時から夕食までの自由な時間をいつの間にか桐沢の部屋で2人で過ごす事が日課となっていた。

本当の恋人同士のように寄り添って過ごす。

もちろんこの時間に桐沢が紗江を抱く事はない。

2人でDVDを見たり、音楽を聴いたり…
それは、穏やかな時間だった。


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