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秘密の派遣業務

第19章 誤解

桐沢「…藤堂?…どうした?」

怖い顔で俺を見る藤堂を怪訝に思っていると…

藤堂「さっき…そこで紗江とぶつかった。」

桐沢「…え…っ?…紗江…と?」

桐沢の顔に動揺が浮かぶ。

藤堂「…こっちから走って来た…泣いていたよ。」

桐沢「っ?!」

藤堂「…何の話をしてた?」

桐沢「…ま、まさか…」

(さっきの会話を…聞かれた…のか?)

震えが走る。泣いていたと言う事は…聞かれたと言う事だ。

桐沢「っ…糞っ!」

走り出していた。

(何で紗江が…?今夜は峯山の部屋じゃなかったのか?)

紗江の部屋を目指し走り続けた。

ドンドン

桐沢「紗江っ!紗江っ!開けてくれっ!!」

ガチャガチャ

ドアは鍵が掛かっていてあかない。
紗江の声も…聞こえなかった。

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