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秘密の派遣業務

第20章 一人ぼっち

紗江が自室に籠り泣きじゃくっていると…

ドンドン

桐沢「紗江っ!紗江っ!開けてくれっ!」

桐沢の声が聞こえた。

紗江「………………」

(もう…無理…)

紗江にとって桐沢は唯一の安心出来る存在だった。
だけど…

(…桐沢さんも…他の人と…同じだった…)

それが…こんなに辛いなんて…

(わかってた筈…私が…勘違いしていただけ…
それでも信じたかった…
桐沢さんの優しさや温もりを…)

涙は止めどなく溢れる。

(こんな自分を本気で好きになってくれる筈なかったんだ…桐沢さんを責めちゃいけない…優しくしてくれた事に…感謝しなくちゃ…いけない…)

頭ではそう思っても心はついて行かなかった…。

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