テキストサイズ

秘密の派遣業務

第20章 一人ぼっち

今は時間が必要だった。
気持ちを整理する時間が…

簡単には割り切れない。
それほど桐沢を好きになっていた。

紗江「…1人に…なりたい…」

ドアの前には桐沢がいる気配があった。

もう…甘える訳にはいかないから…

(黙っていなくなったら心配かけるよね…)

置き手紙を残す。

靴を手に窓を開けた。

紗江「1Fで良かった…」

窓から外に出る。
久しぶりの外の空気だ。

そのまま当てもなく歩き気付けば紗江は海岸にいた。

砂浜に腰を下ろし、真っ暗な静かな海をただ眺めていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ