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秘密の派遣業務

第21章 伝えたい想い

(…そんな…駄目だよ…必死で決めたのに…そんな事言われたら…また甘えてしまう…)

桐沢の優しすぎる声と甘い響きに決心が鈍りそうになる。

ポロポロと涙が溢れた。

(泣いちゃ駄目…強くならなきゃ…)

桐沢「紗江…答えてくれ…」

桐沢は紗江の目を覗き込んだ。

(早く欲しい言葉を言ってくれ…)

紗江「………資格……ないから……」

桐沢「っ?!紗江っ!!」

紗江「私には…桐沢さんの気持ちに応える資格はないからっ!…だから………」

続きは言葉には出来なかった。
紗江は泣き崩れてしまった…。

辛すぎる言葉を…言えなかった…

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