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秘密の派遣業務

第24章 桐沢の出張

そして、気付く。

(…私が島を出る時…直哉さんは…?)

ハッとした。

桐沢の言葉を思い出す。

紗江「…研究リーダー…だもんね…」

仕事上、桐沢が島を出るのは考えにくい。

紗江「…離れ離れに…なる?」

突然見えてしまった現実に紗江は目の前が真っ暗になった。

契約が終了すれば自由になれる。
でもそれは桐沢との事実上の別れを意味していたのだ。

小さくなって行く船を見つめながら…
紗江は船が見えなくなるまで呆然と立ち尽くしていた。

紗江「…たとえ…離れ離れになったとしても…私の気持ちは…変わらない。」

紗江の目に強い光が灯る。

紗江「…愛し続ける…直哉さんしか愛せないから…」









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