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秘密の派遣業務

第26章 心の傷と闇

藤堂「あれ、紗江?……どうした?」

紗江の様子に藤堂の顔色が変わる。

紗江「………眠れ…ないの……」

蚊の鳴くような小さな声でそう言った。

藤堂「…おいで…」

紗江の様子から何かあったと察した藤堂は優しく紗江を手招きした。

そっと診察台に紗江を横たえる。

藤堂「…何処か痛い所はある?」

紗江「…頭が…痛い…。腰も…下腹部も…。………うっ…全部が…痛い…っ…」

紗江の目から大粒の涙が零れる。

藤堂「……………………」

藤堂はじっと紗江を観察しながら考えた。

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