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秘密の派遣業務

第27章 凍てついた心

紗江の部屋…

静かにベッドに近づく。

紗江は眠っていた。
真っ青な顔で…

(…病人みたいだ…)

ベッド横に椅子を置き腰掛け紗江を見つめた。

桐沢「…紗江…」

掠れた声で名前を呼ぶ。
今はゆっくり寝かせてやりたい。
寝ている間だけは辛い事も忘れられるだろうから…。

眠っている顔も辛そうな紗江に桐沢の胸は軋むように痛む。

大切なモノを傷付けられた怒り…
それを何処にもぶつける事が出来ない現実…

(…俺はどうすればいい…?)


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