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秘密の派遣業務

第27章 凍てついた心

薬が効いているのだろう…

身動き一つせずに眠る紗江の頬をそっと指の背で優しく撫でる。

指先に感じる温もりが少し気持ちを落ち着かせてくれた。

じっと紗江の寝顔を見つめていた。

何時間過ぎたのか…
気がつけば部屋の中は暗くなっていた。

ベッドサイドの灯りだけつける。

まだ紗江は目覚めない…

不安に思っていると…

紗江「………ん………」

僅かに動いた。

(…紗江…?…起きた…?)

じっとその顔を覗き込む。

ゆっくり紗江の目が…微かに開いた。

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