テキストサイズ

秘密の派遣業務

第27章 凍てついた心

やっと泣き止んだ紗江の顔を間近で見つめて桐沢は言う。

桐沢「…酷い事をされても…耐えるしかない。でも忘れるな。何があっても俺の気持ちは変わらない。」

紗江「……うん……」

桐沢「…俺の事だけを考えてればいい…誰に何をされても…紗江は俺のモノだし、俺は紗江のモノだ。」

紗江「…うん…っ…」

桐沢の言葉は紗江の凍てついた心を溶かす。

やっと本当に安心したように紗江は桐沢に微笑んだ。

紗江「…ありがとう…」

指先で紗江の涙を拭いながら…

桐沢「当たり前だろ?だから礼なんかいらない。」

優しく微笑み2人の唇は引き寄せられるように重なった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ