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秘密の派遣業務

第29章 愛のかたち

峯山「…これが…本当の愛か…?…じゃあ…俺たちは何だったんだよ…」

峯山はやっと恋人に裏切られた事実に向き合う。

峯山「俺は…あいつに…利用されただけだ……愛じゃなかったんだ…」

事実を噛み締め峯山は茫然と泣くしかなかった。

しばらく静かに涙を流す。
そして…付き物が落ちたようなそんな顔になる。

峯山「俺が…馬鹿だった…こんな所にまで来て…」

机の上の手紙を手に取るとじっと見つめた…
そして…その手紙をクシャっと握りゴミ箱に捨てた。

その顔は何故か晴れやかだった。

ずっと峯山の心を覆っていた靄が晴れたみたいな…
そんな顔をしていた。

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