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秘密の派遣業務

第29章 愛のかたち

峯山「な…何…?」

熱のこもった潤んだ目で峯山を見上げしがみついてくる紗江を茫然と見下ろす…

紗江「…直哉さん……早く…ハァ…欲しい…」

峯山「…お前……」

紗江「…ハァ……ハァ……んんっ…」

紗江の手が峯山の身体を妖しく撫でる。

紗江「…ハァ…直哉…さん…ハァ…」

桐沢「……………」

(…紗江が求めてるのは…俺だ…峯山じゃない…)

茫然と固まり峯山は動けない…

(…ここまで追い込んでも…なお桐沢を求めると…言うのか…?桐沢だけを…?)

峯山の目から涙が零れ落ちた。

峯山が静かに紗江から離れる。

峯山「………俺の…負けだ…」

その言葉に桐沢は紗江を抱き上げた。

紗江「…直哉さん…っ…」

ギュっと抱き締める。

桐沢「…連れて行くぞ。」

峯山の返事を待たず桐沢は部屋を出た。

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