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秘密の派遣業務

第30章 桐沢の決断

桐沢「……………」

黙り込んだ桐沢に所長は言葉を続けた。

所長「離れ離れになるだろ?」

桐沢「…はい…」

目を伏せる桐沢。

所長「…事務員として…残してもいい。」

桐沢「え?」

所長「もちろん、パートとしてだが…。それなら桐沢が本社に戻る時に辞めれるだろ?」

願ってもない提案だった。
紗江と離れ離れにならなくて済む。

だけど…桐沢が出した答えは…

桐沢「…ありがとうございます。…ですが…紗江は予定通り…島から解放したいと思います。元の世界に…帰します。」

キッパリと桐沢は言い切った。

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