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秘密の派遣業務

第31章 社長からの解放

数日後、派遣元の社長が久しぶりに研究所にやってきた。

出迎えた所長は社長を所長室に案内した。

社長「お久しぶりです。」

所長「…数ヶ月ぶりかな?」

最近尋ねて来なかったのですっかり忘れていた。

社長「…妻がね…私に愛人でも出来たのかと疑い始めてね…だから来れなかったんだ…」

社長はフゥっと溜息を零した。

所長「それは大変だ。もうここには来ない方がいいんじゃないですか?」

所長の言葉に社長は怪訝な顔をした。

社長「…それは困る。俺は紗江に会えるのが唯一の楽しみなんだ。…早く紗江を呼んでくれないか?」

待ちきれない様子の社長に今度は所長が溜息を零した。

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