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秘密の派遣業務

第36章 離れ離れの生活

しばらくして…
紗江から初めての手紙が桐沢の元に届いた。

そこには、以前のように必死に派遣のような仕事をするのではなく、資格を取得してきちんとした企業に就職する為の勉強を始めたと書いてあった。

前向きに頑張って居る様子に桐沢はホッとした。

近況報告と桐沢の身体を気遣う文面を何度も読み返しながら桐沢は離れた所で頑張る紗江に思いを馳せていた。

桐沢「…紗江に負けてられないな。」

紗江の頑張りが桐沢を更に頑張らせる。

以前よりも更に研究に没頭するようになり、その成果は著しいものがあった。

桐沢もまた紗江に恥じない自分になろうとしていた。

胸を張って紗江を迎えに行けるように…

離れていても固い絆で結ばれていると思えた。

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