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秘密の派遣業務

第40章 再会

近づいて来た船は静かに埠頭に止まった。

紗江「…島からの船なのかな…?」

(…でも…直哉さんが乗ってる訳…ないよね…)

紗江は小さく息を吐くとまた島の方角をじっと見ていた。

船から人が降りた気配を感じ、何気なく見た紗江は固まる。

(…っ?!…な、直哉さん…?ま、まさか…でも…え…何で…ま、幻?)

思わず目をこする…
でも…

(やっぱり直哉さんに見える…)

紗江「………………」

心臓が暴れ出す。

紗江「…本当に…?…直哉さん…?」

離れた距離でお互いに視線を外せなかった。



桐沢もまた、紗江の姿を見つけ動けないでいた。

桐沢「…紗江?…紗江だよな…?」

独り言のように呟いていた。

目の前には綺麗になった紗江が居た。

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