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秘密の派遣業務

第43章 絆

そして…

紗江が仕事を手伝い初めてから少しした頃。

桐沢はやっと自分のオフィスを構える事が出来た。
少しずつではあるが軌道に乗り始めていると言える。

ここ数日はオフィスの準備に全力を注ぎやっと落ち着いてきた。
紗江も毎日仕事帰りに手伝いに来てくれていた。



外出先からオフィスに戻る途中、紗江の会社の前を通る。

桐沢「そろそろ終わる頃だな。…待つか。」

車を路肩に停めると、桐沢は車から降り紗江の会社の近くまで歩いた。

じっと出入り口を窺う。

退社していく社員の中に紗江の姿を捜していた。

しばらくすると…

桐沢「…あ…紗江…」

紗江の姿を見つけた。

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