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秘密の派遣業務

第43章 絆

近付こうと足を踏み出した所で桐沢の足が止まる。

紗江の横に男の姿を見たからだった。

(…誰だ?)

一定の距離を保ち並んで歩いてくるのを桐沢はじっと見ていた。

(…会社の奴なのはわかる…)

何故かはわからないがモヤッとするものがあった。

近付いてくる2人を見ていると…

紗江「…あ…直哉さん?」

紗江が気付いて駆け寄って来た事にホッとする。

紗江「どうしたの?」

笑顔で尋ねる紗江に胸のモヤモヤは消える。

桐沢「近くまで来たから待ってたんだ。」

そう答えながら紗江の後ろに目を向けた。

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