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秘密の派遣業務

第44章 エンディング

紗江は退社後、毎日桐沢のオフィスを訪ねていた。

桐沢の会社の正式な社員ではないが、今でも経理を一手に引き受けていた。

紗江「直哉さん。」

オフィスに入ると桐沢が顔を上げ紗江を見て微笑む。

桐沢「毎日悪いな。」

言葉とは裏腹に嬉しそうな笑顔を向ける。

紗江「早速帳簿を付けるね。」

桐沢「任せた。」

紗江「ふふ…はい。」

閑散としていたオフィスは一瞬で明るく温かな雰囲気に包まれていた。

帳簿を付ける紗江を見つめながら桐沢は胸が温かくなるのを感じる。

(…仕事をしていて、この時間が1番好きだな。)

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