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秘密の派遣業務

第44章 エンディング

桐沢がじっと紗江を見つめる。

視線を感じて目を向けると少し思案するような…
躊躇っているような…そんな桐沢の表情に紗江は思わず尋ねていた。

紗江「…?…直哉さん…?…どうかした?」

その声に…
桐沢は口を開いた。

桐沢「なあ…紗江。俺の会社も…やっと会社と言えるぐらいにはなったと思う。」

紗江「うん。私も思うよ?」

(…どうしたんだろ…何か変…)

桐沢「紗江は社員じゃないのに今までうちの経理を全てやってもらって本当に感謝してる。」

紗江「…うん…」

(…そうか…そろそろ経理の出来る人を雇うって事かな…?)

それは当たり前と言えば当たり前と言える。
だけど紗江には経理を雇うと言う事が少し寂しく感じてしまった。

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