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秘密の派遣業務

第9章 所長室にて

それでも怖い…
出来るなら逃げ出してしまいたかった。

所長「君の仕事は夜だけだから、昼間は部屋でゆっくり身体を休めておくんだよ。…いいね?」

紗江「…はい…」

震える声で返事をした。

所長「じゃあみんなに紹介しよう。ついておいで。」

私は所長に連れられ研究室に向かう事になった。

(…もう…逃げられない…)

底の無い沼に足を踏み入れるような思いで私は研究室に入っていった。

顔をあげれず俯いたまま…所長が私を紹介する。

「可愛いじゃん!」

「これから楽しみだな。」

そんな囁きを遠くに聞いていた…。

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