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好きなの

第5章 先生の束縛

そして訪れた週末。
先生に教えられたマンションは知る人ぞ知る高級マンション。
ボンボンと聞いていたけど、ここまでとは。一生のうちに入れるか分からないマンションに、まさかこんな形で入るなんて。

~ピンポーン~

「はい。」

「あ、美月です。」

「鍵空いてるから、入ったら閉めて」

家に入るととりあえず広かった。
部屋が4つもあるよ。しかも2階が。。
マンションなのに。

「何突っ立てんの?早く来なよ。」

急に呼ばれて慌てて先生の方に行った。

「あの今日は何すれば。。。」

「ん、ああ今日はお礼したいだけ。いつも手伝ってくれてるね。」

「はい!?」

「何、何か期待した?」

「いえ、なにも」

慌てて言った私に先生はクスッと笑ってキッチンに入った。

「何か作るから好きなことしてて。」

そう言ったきり先生は作業を始めた。

(何かしてろって言われてもなあ…)

迷ったあげく近くの本棚にあったアルバムを見ることにした。

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