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好きなの

第1章 出会い

「まあ、よろしくって感じだ。
ああーそうだ美月いるか?ちょっと来てほしいんだが」

担任の先生に呼ばれた私はできるだけ松樹先生を見ないように近づいた。

「美月、悪いんだが今から数学の小テスト受けてくれ。松樹先生が学力を知りたいって言うんだ。転校してきたばっかで成績がないからさ。」

「ええ、生徒の学力を知った上で授業するのが大切ですから。いいですか?美月さん。」

知らない人が見れば爽やかな笑顔で話しかけてきた。この笑顔は断ってはいけない。断れば・・・

「分かりました。やります。」

「そうですか、よかった。では面談室にでも行きましょうか。」

「じゃあ松樹先生、あとお願いします。とりあえず教室に俺はいなきゃなんねーんで」

「はい、大丈夫です。ありがとうございました。
では、行きましょうか。」

私はみんなに断ってから教室を離れた。

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