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春の風

第3章 初恋 side.少女

『役に立てよかったよ。
けどね、夏樹さん。 ムリはしないで。
もうそろそろ。学校に行けると思うから。』

「本当に?」

『まあね。だから。勝手に外出しちゃ、ダメなのは分かる? この前みたいに脱走するなよ。』

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