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春の風

第1章 プロローグ side.瑞香

『だからね。ミズカ。

バカにされても恥ずかしく思うことは無いわ。』


「ねぇ、お母さん。

それじゃあ、僕 は幸せになれるね。」


それから間をおいて。。
母さんは言った。

『そうね。 きっと。』


そのときの母さんの目は、儚げで。
何を思い、そう言ったのか。

今となっては分からない。

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