私の掏明くん
第11章 いざ結婚式へ
颯太「姉貴、なんか化粧濃くない?」
千尋「…うるさいな」
掏明「全然濃くないよ、綺麗だよ」
千尋「(小声)…ありがとう」
結婚式当日
慣れないドレスを着て
いつもよりちょっと濃いめなメイクをし
た千尋
別に期待なんてしてないが
久しぶりに会う幼なじみに綺麗になった
と思われたい
小さな見栄だった
颯太「高級ホテルで結婚式なんて伸ちゃ
んの親父さん、頑張ったよな」
千尋「…」
颯太「母さんと父さん、もう先に会場着
いてるって」
千尋「お母さん達に会うの、久しぶりだ
な…」
颯太「顔を合わせば姉貴は結婚はまだか
俺には勉強しろ、だもんな」
千尋「うんっ…」
颯太「まあでも、姉貴の場合、披露宴で
いい男見つければ問題解決だよな」
千尋「…興味ない」
掏明「…」