私の掏明くん
第11章 いざ結婚式へ
母「千尋、久しぶりね」
千尋「お母さん」
父「…」
千尋「お父さん…」
数年ぶりの
両親との再会だった
だけど父とは顔を合わせれば喧嘩ばかり
していた為
しばらくの間、会話もなく
ぎこちなかった
掏明「料理、食べていい?」
千尋「(小声)…バレないようにね」
掏明「わかってるよ」
千尋「…」
結婚式は粛々と進み
ただ今、披露宴の真っ最中
用意された料理は高級ホテルだけあって
高級フレンチ
アルコールも用意されお代わり自由
みんな新郎、新婦の事などそっちのけで
料理に夢中だった
ある人物を除いては…
千尋「…」
新郎と新婦
二人の席からは遠すぎて
何を話しているかわからなかったが
終始笑顔で、二人共すごく幸せそうだっ
た
千尋「…」
掏明「新郎を見つめちゃって…やっぱり
まだ好きなんだ」
千尋「…好きじゃないし」