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私の掏明くん

第13章 正夢



掏明「…」

千尋「掏明…」

掏明「…」

千尋「…」


側に寄り
彼の頬に触れた掏明
掏明が二人いるように見えたが
二人ではない
ベットで眠っているのが本物の掏明で
自分の横にいる掏明は偽物
虚像だった


掏明「…ねえ」

千尋「何?」

掏明「どうして俺、こんな風になってる
のかな…」

千尋「わからない、事故か病気か…」

掏明「…」

千尋「私、看護婦さんとかにそれとなく
聞いてみるよ」

掏明「…ごめんね」

千尋「ううん」

掏明「…」


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