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私の掏明くん

第13章 正夢



掏明「本田東矢、あれが俺の…」


確信はない
本田東矢、彼の顔を見ても
彼が自分自信なのかは、わからなかった
変な話しだが
掏明はいつの間にか自分の顔、姿形を
忘れてしまっていた


女性「一輝、帰るわよ」

一輝「は~い」

掏明「…」


病院に到着して
まだ20分も経過していない
だけど女性も子供も、早く帰りたいとば
かりに
早々と帰り支度をすると
彼に声もかけず病室から出て行ってしま
った


掏明「…」

千尋「…あの~」

掏明「大丈夫だよ、誰もいないから」

千尋「そっか、良かった」

掏明「…」


入れ代わるように
千尋が病室に入って来た
自分、掏明では確かめようがなかった為
千尋に彼の顔、姿を見てもらい
彼が掏明なのか
確かめてもらう事に…


千尋「…」

掏明「どう…彼って俺かな?」

千尋「…うんっ」


機具を付けられ
顔色も悪くやつれていたが
ベットで眠っていた彼、本田東矢は掏明
だった


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