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私の掏明くん

第14章 辛い現実



千尋「(小声)あの子、掏明の…」

掏明「一輝」

千尋「…」


カーテンに隠れ
ひっそり様子を伺っていると
一輝は椅子に座り何をするわけでもなく
ベットの上で眠っている
父親の姿を
じっと見つめていた


千尋「…」

一輝「隠れてないで出て来たら」

千尋「(小声)バレてる!?」

掏明「わかんない」

一輝「隠れてるつもりだろうけど足元が
丸見えだよ」

千尋「…あぁ本当だ」


見つかってしまい
一輝の前に姿を現した千尋
幼い割に言葉遣いは酷く、だけど正確で
大人なのに
怒られた感じで
恥ずかしくなってしまった


千尋「…」

一輝「あんた誰」

千尋「私は彼の同僚で…」

一輝「愛人?」

千尋「違う!!!愛人なんかじゃ…」

一輝「別に関係ないけど…」

千尋「…」

掏明「…」


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